青いトマトを赤くする方法でよくいわれている方法は3つあります。
・日の当たる場所にヘタを下にしておく
・黒い布をかける
・湿らせた新聞紙で包み、風通しの良い日陰におく
トマトや一部の果物など、収穫をした後に置いて食べ頃を待つことを追熟(ついじゅく)といいます。
トマトの追熟に適した温度は15~20度と言われています。
冷蔵庫の温度がおよそ0~6度、野菜室でもおよそ3~9度なのでトマトには少し低すぎるようです。
赤みが少ないトマトを赤くする場合は常温におきましょう。
青いトマトを赤くする方法は?冷蔵保存と常温保存はどっちがいいの?
青いトマトは冷蔵庫では赤くなりにくいので、赤くなるまでは常温で置いたほうがよさそうです。
日なたに置くという説と、日陰に置くという説があるのですが個人的な感想ではどちらも正しいと思います。
私が生まれ育った地域は空気が乾燥していたので、常温でトマトを置いてもすぐに腐るということはありませんでした。
今住んでいる南関東はそれなりに高温多湿なので、常温で日なたに置いて部屋を締め切って出掛けるのはこわいです。
トマトは本来お日様の光の下で育ち完熟する野菜です。
なので当然お日様の光はトマトを熟させる力があります。
ですが、高温多湿な地域では日なたに置いておくと熟す前に腐ってしまう可能性があります。
日なたに置くのであればこまめに熟し具合を見ることと、風通しが良い場所という条件が必要です。
お住いの地域の気候や日中の条件(家を締切っている等)も考えて置きましょう。
黒い布をかけるという方法はトマトを作っている農家の方もやっている方法で、甘味が増すそうです。
湿らせた新聞紙で包む場合は新聞紙をきりふき等で均等に湿らせ、新聞紙が乾いてきたらまた湿らせます。
すぐに乾いてしまわないよう日の当たらない場所に置いてください。
この方法は時間もかかりますし少し手間ですが、甘味と香り、栄養が高まると言われています。
どの追熟方法でも食べ頃になったら冷蔵庫に移します。
赤くなり固すぎず、柔らかすぎず、程よい弾力になれば食べ頃です。
青いトマトが赤くなる期間は?味はおいしいの?
青いトマトが赤くなるまでの期間は、青い部分が多いと4~5日ほどで少し青い程度であれば1~2日ほどです。
それ以上かかるようであれば、置いてある場所が追熟の条件に合っていない可能性があるので、場所を考え直したほうがいいかもしれません。
リンゴと一緒に置くと追熟が進むとも言われています。
野菜や果物が熟すのはエチレンガスという植物ホルモンの効果です。リンゴは特にエチレンガスの放出量が他の野菜より多いので一緒に置いておくと早く追熟します。
熟したトマトは熟していないトマトに比べ、リコピンが10倍あります。
トマトの栄養をたっぷり摂るにはやはり熟していた方がよさそうです。
スーパーに出荷されるトマトでも腐らないように青い実のうちにとる方法もあるので、普段からスーパーで買うのであれば味はそれほど変わらないかもしれません。
もし気になるようであれば加熱料理に使うのがおススメです。
まとめ
青いトマトには「トマチン」という毒性の成分が含まれています。毒性と言っても死ぬような毒ではないですが、赤くなる品種のトマトを青いまま食べるのはおススメできません。
ですが青いトマトを青いままジャムやピクルス、調味料のチャツネなどに加工をして食べる方法もあります。
赤いトマトに含まれるリコピンは抗酸化作用という体の調子を整えてくれる栄養です。
上手に追熟させて美味しく栄養を摂りたいですね。
リコピンは加熱すると吸収率が3~4倍に上がるといわれているので、完熟させて加熱調理もいいですね。