秋になると、子供にとってもっとも楽しみなのが遠足。
自然いっぱいの爽やかな風を感じながら食べるお弁当は格別美味しいものですよね。
でも、芋掘りや栗拾いなど、子供の秋の遠足と言えば何かと触る取り組みが多く、感染症を予防するためにも親としてはきちんと手を清潔にしてから食べてほしいもの。
そんな時にタオルをおうちの水道水で濡らして手軽に準備できるのがおしぼりですが、実はこれだと不衛生になってしまうのです。
とはいえ、おしぼりは口を拭く際にも使うので、薬品を使って除菌するのも何だか抵抗がありますよね。
そこでこの記事では、遠足のおしぼりを衛生的に保てて口に入っても安心できる方法を、除菌や臭い対策も含めてご紹介いたします。
遠足のおしぼりには雑菌だらけ?衛生的に保つには?
初めに、遠足のおしぼりは長時間濡れたままでケースに入っているため、密閉されて温度が上がります。
そして、人の体温に近い30℃から37℃以下の温度になると菌が増殖しやすく、繁殖するスピードも速くなります。
さらにそれから2時間くらいが経つと、菌は数十倍から数千倍のスピードで繁殖することがあるので、子供がお弁当を食べる頃のおしぼりは雑菌だらけなのです。
そのため、雑菌を繁殖させにくくするには、事前の予防として次の2つのどちらかを行う必要があります。
電子レンジで加熱
1つ目は電子レンジで加熱することによって、おしぼりについている雑菌を熱殺菌する方法です。
やり方は、最初におしぼりを水で濡らし、緩く絞ってラップでくるみます。
後はレンジを500wに設定し、40秒から50秒くらいチンするだけ!
化学薬品を使わないので子供にも安心ですし、お弁当作りで忙しい朝でも、これなら簡単に準備できそうですね。
ただし、この方法が使えるのは選択ラベルのアイロン掛けに×印がついていない綿のみです。
ポリエステル・ポリウレタン・アクリルなどの化学繊維は、高熱により変質や発火を起こしやすいので絶対に行わないでくださいね。
煮沸消毒
そしてもう1つは煮沸消毒です。
やり方は鍋にお湯を沸かし、80℃以上の熱湯で10分以上浸しておくだけ!
とはいえ、何度も行うと布が傷んでボロボロになってしまうので、熱に弱い化学繊維には使えません。
また、私の母もこの方法を実践していたのですが、おしぼりに柄やキャラクターの模様がついていると色落ちしてしまう可能性があるので、無地で安めのタオルを使用していたとのことでした。
遠足のおしぼりを除菌する方法や臭い対策は?
さらに、子供がお弁当を食べて手や口を拭くと食べかすや皮脂がつくので嫌な臭いを発しますし、一度雑菌が繁殖した場合は洗うだけで落とすことができないので、除菌が必要となります。
そんな時に有効なのが、子供用の除菌スプレーを一吹きする方法です。
これは植物由来の成分で作られたスプレーであるため、しっかりと除菌できるし、刺激が少ないので口に入っても安心です。
また、私の場合は次の方法で臭い対策をしてもらっていました。
おしぼりケースをジップロックにする
まず、小学校低学年の頃は「かわいいおしぼりがいい」というこだわりがあったので、キャラクターが描かれた筒状のおしぼりケースを使っていたのですが、おしぼりケースにも雑菌が付き、それが臭いの原因になっていました。
そのため、ジップロックをおしぼりケースにしていました。
ジップロックだと使った後は捨てることができますし、キャラクターが描かれたものも売られていたので、殺菌するのが面倒な母の気持ちと、こだわりの強い私の気持ちがどちらもかなって便利でしたよ。
使い捨てのおしぼりを持って行く
しかし、高学年くらいになるとそんなこだわりもなくなり、確実に衛生的なものの方が良いと感じるようになったので、使い捨てのおしぼりを持って行っていました。
ただ、この場合はゴミを持ち帰らなければならないのと、ゴミが飛んでいかないように工夫する必要があります。
ですから、あなたは手軽に準備できて便利だけれど、子供にとってはそればかりが気になって思いっきりランチタイムを楽しめないので、ちょっぴり面倒かもしれませんね。
まとめ
大人の食事であれば、使い捨てのおしぼりを準備すれば手っ取り早くて良いですが、子供は「キャラクターのおしぼりケースがいい」、「みんなと一緒で自分も使い捨てじゃない方がいい」など、子供なりの考えもあるので、その気持ちも尊重しなければなりません。
緊急事態宣言も終わり、しっかり行事を楽しめる時期がやってきましたので、「遠足でクラスター」なんて悲しいことにならないためにも、きちんとおしぼりの殺菌処理をして、衛生面に気をつけてあげてくださいね。