木造高層ビルの70階建ては強度や火災にも大丈夫なの?

木造高層ビル70階建て 大丈夫 経済に関すること

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建物を支える木造の柱や壁がそのまま内装の一部となっていて、自然いっぱいの木の香りとぬくもりを感じられる木造高層ビルが、ここ最近増え始めています。

これは成熟して吸収量の減った木を積極的に使い、空いた土地に新たに木を植えて森林による二酸化炭素の吸収量を回復させるという脱炭素化に向けた取り組みです。

とはいえ、木造と聞くと、地震によって折れたり、火災によって燃えたりと、鉄やコンクリートより弱いように感じますよね。

そこで今回は、木造高層ビルは火災や耐震にも平気なのか、また木造高層ビルにはどんなメリットとデメリットがあるのかを調べてみました。

 

木造高層ビルは火災や耐震にも平気なの?

木造高層ビル70階建て 大丈夫

初めに、木造高層ビルで気になるのは火災の懸念ですが、大火災の原因となるのは非常に小さい木材であり、ビルやマンションを作るのに使われている大型の木材は燃えにくいといわれています。

それだけでなく、木の燃え方は予想がしやすいため、建築する側は火災が起きても耐えられる建物の構造に必要な木材の大きさを計算して建てることができ、むしろ鉄やコンクリートで作られたビルよりも火災に耐えられる構造となっているのです。

つまり、木造高層ビルは火災が起きても平気だと言うことがわかりますね。

また、木には鉄やコンクリートにはないしなやかさがあるため、地震の揺れを逃がしやすく、耐震にも平気です。

そして、揺れの大きさとビルの重量は比例し、木造高層ビルは鉄やコンクリートよりも軽い木で作られています。

そのため、同じ大きさのビルであっても、鉄やコンクリートで作られたビルよりも木造高層ビルの方が軽く、揺れ事態が小さくて済むのです。

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木造高層ビルのメリットとデメリットが知りたい!

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ここまで聞くと、最近は地震や火事のニュースが後を絶たないこともあり、「生活する場所は木造高層ビルが良いに決まってる」と感じるかもしれません。

しかし、メリットばかりではなく、その裏にはデメリットも潜んでいるのが事実です。

では、火災や大震に平気なこと以外の観点から、メリット・デメリットをそれぞれご紹介しましょう。

 

■メリット

まず、メリットとしては調湿効果があるため、湿度を吸収したり放出したりできます。

そのため、湿気が緩和され、コンクリートで作られた私の自宅のような結露やカビの発生で悩む必要はありません。

また、断熱性にも優れているので、夏は涼しく、冬は暖かく、1年中快適に過ごせることが期待できそうですね。

 

■デメリット

しかし、木造高層ビルの材料は天然の木なので、デメリットとしてはシロアリ被害に遭ったり、生活を送る中で自然に劣化したりすることが挙げられます。

ですから、定期的に防蟻薬剤の散布をおこなったり、外壁や屋根のメンテナンスや雨水の侵入対策を行うように注意しましょう。

さらに、現場で職人が木材を加工して建築することになるので、職人のスキルによってビルの品質が左右されるというデメリットもあります。

そのため、あまりにも維持費が安いビルの場合は、自然災害で劣化してしまうリスクも高いと考えておいた方が良いですね。

 

まとめ

木造高層ビルはシロアリ被害が多い、劣化しやすいなどといわれますが、火災や耐震に強く、こまめにメンテナンスをすれば長く維持できる建物です。

地震や火事のニュースが多いだけでなく、SDGsの1つとして脱炭素が呼びかけられていますので、あなたも火災や耐震に強くて環境に優しい木造高層ビルを利用してみてはいかがでしょうか。

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