食品ロスと呼ばれる食品廃棄の主な原因は4つあります。
- 規格外品
- 返品
- 売れ残り
- 食べ残し
規格外品の農産物は畑で廃棄された分はそもそも食品ロスとしてカウントされていない分もありますが、販売ルートを作れば減らせる可能性があります。
しかし、自然に左右される農作物の需要と供給のバランスを完全に一致させるのは難しいです。
農作物に関しては廃棄量を減らすというよりは燃料や飼料または肥料として再利用する方向で考えられており、研究も進んでいます。
返品や売れ残りは理想はゼロですが、完全に消費者の行動を予測して売れ残りを無くすのは無理でしょう。
再利用する方向で考えられていますが、マッチングサイトなどを使って極力減らせたら理想的ですね。
最終的には流通の最終地点である小売店、消費者一人一人が食品ロスを無くすという意識を持たないと解決できない問題です。
食品ロスがなくならない本当の理由は?問題点は?
食品ロスの問題点とされているのは以下の通りです。
- 食料不足になる
- 環境負荷
- 倫理的な問題
- 経済的な損失
日本に暮らしていると食料不足を感じることは少ないですが、世界的に見ると人口は増加していて食料もいずれ足りなくなると言われています。
家計で考えても食品ロスはお金を捨てているようなものです。
食品ロスを無くすことで自然と節約になる可能性もあるので、買い物の仕方やタイミングを見直してみてもいいかもしれません。
食品廃棄が多ければ多い程、それをゴミとして処理するのに環境負荷がかかります。環境面のことを考えても少ない程良いと言えます。
食品ロスをなくすために自分たちにできることは?
家庭で起こる食品ロスの原因は主に3つあります。
- 食べ残し…子供の食べ残し、水筒の中身の残りなど
- 過剰除去…調理の時に食べられる部分も取り除く
- 直接廃棄…賞味期限切れなどで食べずに捨てるなど
小さいお子さんがいたりするとどうしても食べ残しや床に落とすなどはでてきてしまいます。
大変だとは思いますが少量ずつ盛る、引っくり返せない食器を使うなどできる限り捨てずに済む方法を模索してみてください。
捨てずに済む方法が見つかればご飯を作る人の心の負担も少し軽くなると思います。
過剰除去については私も結構やってしまいます。
煮物にする時などは皮を厚めにむくほうが見栄えが良く、レシピを見ても厚くむくなどの指示もあります。
厚めにむいた皮はお漬物にすると良いと聞いたことがあるのですが面倒に感じてしまいます。
そういう小さな面倒を少しずつ減らしていくことが食品ロスを減らすことに繋がっていくということでしょう。
食品ロスを減らす・無くすというのは一朝一夕にできることではありません。まずは意識をするということが大事ですね。
個人にできることは当たり前のことと小さなことの積み重ねです。
無駄のない買い物・食べ残さない量の調理はどれくらいなのかを把握しましょう。
食品ロスを減らすためのマッチングサービスも増えてきています。
賞味期限が近くなってきた物を少しお得な値段で購入できるサイトやパンやお惣菜のような次の日に持ち越せない食品を販売している店舗で売れ残りそうな物とそれを購入したい人のマッチングをするアプリなどです。
全国の学校が休校になった時なども給食が無くなって食材が余ってしまう業者がSNSで呼びかけたところ、購入希望者が集まり無駄にならずに済んだこともあります。
こういうマッチングサイトやSNSの活用は今後更に広がり食品ロスを減らすことに繋がっていくでしょう。
まとめ
食品ロスを減らすことは経済・環境・食料自給率など色々な方面でメリットがあります。
ですが明確に何か大きなことをすれば変わるということでもありません。
成果が目に見えにくいことも食品ロスが無くならない理由のひとつかもしれません。
しかし、廃棄される食品の4割以上が家庭から出ていることを考えると一人一人が少し行動を変えるだけで大きな結果に繋がると考えられます。
まずは食べ残さない、食べきれない量の食料を買わないということから意識してみてください。