最近テレビのCMで「作った方がいい」と呼びかけられているマイナンバーカード。
しかし、私は現時点でマイナンバーが記載されたカードの提示を求められる場面がなく、必要性を感じず申請していないのが事実です。
そんな中、スマートフォンでマイナンバーカードが活用できるように、マイナンバーカードに内蔵されているICチップに記録された公的個人認証の電子証明書を、専用アプリで読み取って活用するというシステムが考えられ始めています。
私のようにカードをなくしやすい人にとっては、スマートフォン1つで本人確認ができるなんて、なかなか便利な話ですよね。
そこで今回は、マイナカードがスマートフォンと連動するのはいつなのか、また連動したことでどんなメリットが得られるのかを調べて見ました。
マイナカードがスマートフォンと連動するのはいつなの?
初めに、マイナカードとスマートフォンの連動は、2022年度内にAndroid端末でできるようになることが考えられています。
iPhoneとの連動は現時点の総務省のスケジュールには入っておらず、もう少し先になりそうですね。
そもそも、マイナンバーカードの読み取りが可能なスマートフォンは、2016年11月にNTTドコモから発売されており、KDDIからも同様に対応端末が発売予定だとのこと。
といっても、連動されたと同時にすべてのスマートフォンでマイナンバーカードの読み取りが可能になるわけではありません。
公的個人認証サービスポータルサイトの『マイナンバーカード対応NFCスマートフォン』という項目に一覧として掲載されています。
ですから、連動することを見越して機種変更をする際には、対象の機種を事前に確認しておきましょう。
でも、「まだ読み取りできない機種を使っているけど新しいから使い続けたい」という場合もありますよね。
そんな時も、Windowsパソコンをお持ちであれば大丈夫。
WindowsパソコンとスマートフォンをBluetoothでペアリングすれば、スマートフォンをICカードリーダライター代わりに利用できるようですよ。
手順としては、最初にWindowsパソコンおよびスマートフォンへ、利用者クライアントソフトのダウンロードを行います。
その後、Windowsパソコン側にインストールされた利用者クライアントのICカードリーダライター設定で、ペアリングしたスマートフォンを選択すれば完了です。
マイナカードがスマートフォンと連動することで得られるメリットは?
そして、連動するとマイナンバーカードを持ち歩く必要がなくなるだけでなく、次の2つのメリットも得られます。
窓口に出向かなくても手続きができる
1つ目に、現在だと公的個人認証サービスの電子証明書の発行・再発行を行う際には、自治体の窓口に出向いて手続きをしなければなりませんよね。
ところが、マイナンバーカードとスマートフォンが連動されれば、マイナンバーカードを持っていることを前提に、窓口に出向かなくてもオンラインで発行・再発行ができるようになるのです。
ですから、スマートフォンを機種変更した時でも、新しいスマートフォンで使えるようにするためには、オンラインで新しいスマートフォンを操作するだけで簡単に手続きを完了できますよ。
セキュリティレベルが上がる
2つ目に、現在はマイナンバーカードに搭載される電子証明書を利用する際、本人確認を行うにはパスワードで認証されていますよね。
しかし、スマートフォンと連動されると、スマートフォンの生体認証で本人確認を行うことになります。
パスワードはうっかりしていて乗っ取られることもありますが、指紋や顔の形は誰一人同じものなどありません。
そのため、より厳密な本人確認を行うことができ、セキュリティレベルのアップが期待できそうですね。
具体的に本人確認が求められる場面としては、次の3つを覚えておきましょう。
- インターネットバンキングの利用
- クレジットカードによる決済機能
- 電子チケットによるペーパーレス化
まとめ
マイナンバーカードがスマートフォンと連動されれば、わざわざ平日に仕事を休んで窓口に出向く手間が省けます。
それだけでなく、万が一パスワードが他人に漏れたとしても、厳密な本人確認が可能になるので、何だか明るい未来がやってきそうですね。
これならAndroid端末だけとは言わず、なるべく早くiPhoneでも使えるように検討するべきだと思います。
また、私のような視覚障害者で、スマートフォンの音声読み上げを利用している人でも使いやすいようなシステムになることを期待しています。