麹水は米麹を一晩水に漬けて麹の有効成分を抽出させた水のことで、便秘改善や疲労回復、美肌効果が期待あるといわれています。
期待できる効果は以下の通りです。
・酵素の力で腸内環境を整える
・麹に含まれるコウジ酸がメラニンの生成を抑制
・ビタミンB群が疲労回復や貧血予防に効く
他にもミネラルなど体に良い成分が含まれるため、色々な不調の予防や代謝の促進に効果が期待されています。
食品から起こる不調は副作用とは呼びませんが、麹水を摂ることで腹痛を起こす人もいます。
排泄を促す効果があることから、腸の動きが活発化しての腹痛の可能性もありますが、症状がひどい場合や長引く場合は飲むのをやめてください。
同じ米麹からつくられている甘酒とはどこが違うのか疑問に思う人もいるかもしれません。
実は原料は全く同じなのですが作り方が違うのです。
甘酒はじっくり保温して米麹のブドウ糖を解かします。
ブドウ糖はエネルギー補給としての効果もあるため、甘酒は「飲む点滴」と言われています。
糖分や甘味が苦手な人であれば麹水のほうが採り入れやすいのではないでしょうか。
麹水は作ってから長期保存ができないので、作ってから最大でも3日以内に飲みきるようにしてください。
麹水の副作用は?驚きの効果や効能も…
麹には多くの栄養が含まれています。
ビタミンB群・ミネラル・消化酵素などの効果の異なる栄養素が含まれているため、色々な効果が期待できるというわけです。
・ビタミンB群(ビタミンB1、B6、B12など)
疲労回復効果、精神安定作用、貧血予防、美肌、美髪、代謝促進
・ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)
骨粗しょう症予防効果、抗炎症作用
・消化酵素(アミラーゼ、プロテアーゼなど30種)
善玉菌を増やす、腸内環境の改善、血糖値や中性脂肪値の抑制効果、動脈硬化の予防
効果や効能を見ると年齢とともに気になってくる部分への効果や、女性に起こりやすい症状などへのアプローチができそうなことがわかります。
麹水はお薬ではないので、急激に効果があらわれるとは限りません。特に体調に問題がなければ3ヵ月くらいは続けてみてください。
効果が出るまでの時間も個人差があるので、気長に様子をみましょう。
ただどんなものにも言えることですが、体に良いことや良い食べ物も摂り過ぎれば害になることもありますし、自分の体質に合わないこともあります。
何でも試してみないとわからないので試すことは良い事だと思うのですが、自分に合わないと思ったらやめるということも大切です。
自分に合う物や合う方法を探してみてください。
麹水を飲むタイミングはいつがいい?
朝起きてすぐに飲むのが一番効果が高いタイミングになります。
麹には排泄を促す作用があるので、夜のうちに溜まった老廃物を体の外に出す効果が期待できます。
1日500mlが適量とされていますが、1度に飲まなくても大丈夫です。数回に分けて飲んでください。
スプレー容器などに入れて化粧水として使うこともできます。
抽出した後の麹もお肌のパックにするとメラニンの生成を抑える効果があります。
もちろん食用にも使えるので、ドレッシングに混ぜたり、スムージーに入れて栄養を余すことなく摂りましょう。
まとめ
米麹は昔から酒、しょうゆ、みそなどの原料として使用されていたものです。
昔は栄養素を計測する機械などなかったのに、どうして体に良いものとわかったのか考えると不思議ですよね。
そういう昔からの知恵というのは、間違っていたものも当然あるとは思いますが馬鹿にできないものもたくさんあります。
伝統的な文化や食生活をそういう視点で見直してみると、また新たな発見があるかもしれませんね。