働き始めてから劣悪な環境で雇われていることに気づいたり、合わない人との人間関係に疲れてしまったりで、「今すぐ会社を辞めたい」と思うことは誰しもあります。
しかし、そうした自分の思いだけで後先考えずに辞めてしまうのはただのわがままで、理由によっては我慢が必要なこともありますし、辞めるタイミングをきちんと考えることも必要です。
そこでこの記事では40代に視点を置いて会社を辞めたい原因を考察し、我慢が必要な理由と辞めるタイミングについて、転職を3回経験した私の考えも交えながらお伝えいたします。
会社を辞めたい原因はなに?理由によって我慢する?
初めに、会社を辞めたいと思ったら、その理由を明確にすることが重要です。
なぜなら、「なんとなく疲れた」というだけで辞めたいと思っていると、転職した後に同じことを繰り返してしまう可能性があるからです。
では、具体的に辞めるべき理由とがまんすべき理由をそれぞれご紹介しますので、あなたはどっちの理由か考えてみてください。
労働環境が原因なら辞めるべき
まず、労働環境が原因で心身に不調を来している場合は、無理せずに辞めるという選択肢を考えましょう。
とくに、休日出勤や残業を強いられたり、パワハラ・セクハラが横行していたりする場合は、精神的な疲れから体調を崩しやすいので要注意ですね。
私も2度目に住み込みで働いた会社では、平日・休日関係なく、毎日24時間仕事に追われていました。
そのため、頭痛や腰痛と言った労働環境が原因で起こる体の不調に悩まされていましたが、転職することですっかり改善しましたね。
人間関係の悩みは待ちの姿勢も大切
とはいえパワハラ・セクハラではなく、「合わない上司や嫌いな同僚がいる」というだけの理由なら、多少の我慢も必要です。
なぜなら、人間関係については転職したからと言って新しい会社で必ずしもうまくいくとは限らないからです。
私が最初に働いた会社にも、社会経験が豊富なことを売りにして偉そうに振る舞う同期や人の悪口を話のネタにして楽しむ先輩がいました。
しかし、少し我慢していると同期は転勤でいなくなりましたし、先輩は社員全員から嫌われていたことに気づいて自ら去って行ったので、私は任期満了まで働くことができました。
ですから、人間関係で悩んだ場合は衝動的に辞めるのではなく、少し待ってみることも解決に繋がるかもしれませんよ。
会社辞めたいけど、タイミングはいつがいい?
ただ、「このまま我慢していると自分が壊れてしまいそうだ」と思う場合は、どちらの理由であっても壊れてしまう前に転職してかまいません。
ただし、必ず次の職場を決めたタイミングで辞めるように注意しましょう。
なぜなら、30代を過ぎると即戦力が求められ、強みや経験がなければ転職活動も長期化する可能性があるからです。
私も3度目の転職の際にはライターを目指していたのですが、30歳を超えていたし、ライターとしての経験はなく、パソコンスキルも乏しかったので不採用の連続でした。
その結果、退職してからの空白期間が長くなり、「市場価値が低くてやる気のない人材なのかな」と会社から敬遠され、現在の継続的な仕事にありつくまでには1年と3ヵ月もかかってしまったのです。
また、40代は住宅ローンや車のローン、教育費、親の介護など、会社を辞めると不具合が出そうな項目も多く、転職活動が長引けば焦って不本意な会社や職種を選んでしまうことも考えられます。
ですから、今の会社を辞める前には、必ず次の仕事の内定を手に入れておくことが大切です。
まとめ
精神的な疲れから心身に不調をきたす場合は、迷わずに転職を検討すべきです。
しかし、少し待てば解決することもありますし、辞めるタイミングを間違えると再就職までの空白期間が長くなってしまうこともあります。
「辞めたい」と思ったら衝動的に辞めてしまうのではなく、どうして辞めたくなったのか、そして次の仕事のめどは立っているのかを、少し立ち止まって冷静に考えてみてください。