「老後のために貯金しておかなければ」という台詞を時よりテレビで耳にしますが、30代なので老後なんてまだまだ先の話だし、今ひとつ実感がわかず、これまでは他人事と捉えて聞き流していた私。
ところが2年前、介護を利用することになった96歳の祖母が、貯金をまったくしていなくて利用できるサービスを探すのに困っていたのを見て、最近は若い頃からコツコツ貯めておくことの重要性を感じるようになりました。
そこで今回は、老後の生活費はいくらかかるのか、また老後資金はどうやって貯めていけば良いのかを考察したいと思います。
老後の生活費の実態は?みんないくらかかっているの?
初めに、老後に最低限の日常生活を送るために必要なお金は、夫婦二人暮らしと単身一人暮らしによって異なります。
まず、夫婦二人暮らしの老後にかかる最低限の費用は、月額22万1000円で、内訳は次のようになります。
- 食費=66000円
- 住居費=12000円
- 水道光熱費=18000円
- 消耗品費=10000円
- 保健医療費=15000円
- 被服費=5000円
- 交通・通信費=26000円
- 教養・娯楽費=23000円
- 交際費=30000円
- その他費用=16000円
一方、単身一人暮らしの場合、
老後にかかる最低限の生活費は109000円で、次のような内訳となります。
- 食費=30000円
- 住居費=10000円
- 水道光熱費=10000円
- 消耗品費=6000円
- 保健医療費=6000円
- 被服費=3000円
- 交通・通信費=10000円
- 教養・娯楽費=13000円
- 交際費=10000円
- その他費用11000円
とはいえ、これらの生活費以外にも必要な老後資金はたくさんあり、ゆとりある老後を過ごしていくためには、
夫婦二人暮らしでは月額140000円、単身一人暮らしでは月額50000円を上乗せして考えておく必要があります。
たとえば、年齢が上がって行くにつれて病気やけがをする率も高くなりますし、家事や入浴などの介護が必要になることもあるでしょう。
そんなとき、保険内で使えるサービスだけでは足りなくなってしまうことも考えておく必要があるのです。
また、食費を下げることばかり考えていい加減な食生活をしていると、病気になることも増えて医療費が余計にかかりますので、医療費を安くするためにもゆとりを持って健全な食生活をすることが大切です。
さらに、子供や孫との交流も重要で、孫の進学や子供の結婚などのお祝をするためのお金も必要です。
コロナ禍の今は、遠方でなかなか会えない子供や孫とオンラインでコミュニケーションを取ることも予想されるため、通信費を多く見積もっておくことも必要かもしれませんね。
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老後資金の貯め方は?みんなどうしてる?
でも、毎月これだけかかることを想定していきなり高額なお金を貯金するのは、なかなかハードルが高く感じますよね。
ですから、老後までに時間がある30代から50代の間に将来のことを考え、コツコツと計画的に貯金を行うことが大切です。
中でも30代から50代の人が行っている老後資金の貯め方でもっとも多いのは定期預金です。
銀行の自動積み立て定期預金を利用して先取り貯金を行っても良いですし、勤務先の社内預金や財形貯蓄制度を活用すれば、
給料から貯金するお金が引かれることになるので、ムダ遣いをしないで貯金することが可能です。
また、貯金を続けるためには目標を持って堅実に働き、給料を上げられるように、日々仕事のスキルアップに励むことも重要です。
まとめ
老後を楽しく過ごすためにはお金が必要です。
とはいえ、食費を抑えて節約すればお金は貯められますが、不健全な食生活だと健康な体でいられません。
元気な今のうちにスキルアップしながら堅実に働き、コツコツとお金を貯めて老後の準備を始めていきましょう。