ファミマは2021年7月から消費期限が迫った商品を値引き販売するエコ割の導入を始めました。
ただし、正確には同社のフランチャイズチェーン(FC)加盟店に対し、エコ割の導入を推奨しているだけなので、これを導入するかどうかは加盟店次第となります。
例えば廃棄ロスのほぼ出ない、売り上げが好調な店舗については、導入していない場合もありうるでしょう。
今回はそんなファミマのエコ割についてご紹介していきます。
ファミマのエコ割の対象商品は何?お得に買い物しよう!
そもそもエコ割とは、賞味(消費)期限の近い商品を割引価格で購入できるという割引制度で、廃棄が減ればエコになるというのがその由来です。
このように考えると、対象品目は以下のような賞味(消費)期限の比較的短い商品になります。
・おにぎり、弁当、パスタ、パン、惣菜といった中食
・チルド飲料、ヨーグルト、牛乳といったデイリー食品
ところで、食品ロスの問題に関しては、SDGsいわゆる「持続可能な開発目標」について関心が高まるにつれて大きな注目が集まることとなりました。
一方、これまでコンビニのFC加盟店は、本部による指導に従い、顧客が多くの選択肢から商品を選ぶことができるようにいつでも棚いっぱいに弁当や総菜などを並べてきました。
結果として、賞味(消費)期限を過ぎた売れ残り食品を数多く抱え、廃棄する必要がありました。すなわち、SDGsとは全く逆の行動がされていたのです。
さらに、この廃棄に伴う費用は全てFC加盟店が負担しなくてはならず、この点でも加盟店を苦しめました。
しかし、2019年以降、加盟店の過度な負担がクローズアップされ、経済産業省や公正取引委員会が実態を調査、同時に食品ロスに対する批判も高まり、コンビニ各社は改善を迫られました。
そこで、7月からファミマがスタートさせたのが、賞味(消費)期限が迫った食品を加盟店が見切り販売(値引き販売)することを促進する「エコ割」です。
ファミマのエコ割商品はどのぐらいの値引き価格なの?
では具体的にどのぐらいの値引きがされているのでしょうか。
ファミマによると、FC加盟店が自由な裁量で値引きできるとのことですが、おにぎりだと20円、サンドイッチだと50円等といったぐあいに数種類の選択肢があります。
この選択肢は、値引きに使用されるシールの種類によって決まっています。
しかし、原価を下回るような値引きがされることはなく、例えば100円のおにぎりに対して90円の値引き、といったことはありません。
レジでの具体的な値引き方法は、通常購入時の税込価格から値引きシールに記載された金額が値引きされることになるそうです。
ただし、値引きを実施する加盟店であっても、値引きの時間帯や、そもそも値引きを毎日行うかどうかも全て各店舗の判断になります。
したがって、例えば予想以上に売れ残った日や雨の日だけ値引き対応を行うといったケースも考えられます。
ですから、お店の従業員に「何時から値引きするのですか?」などと質問するようなことは避けましょう。
まとめ
以上、ファミマのエコ割についてご紹介してきました。同社によれば、エコ割の導入によってこれまでよりも食品ロスを3割削減できるようになるそうです。
「エコ割」を賢く利用して、お得で地球にやさしい生活をしていきたいものですね。