優しく説得しても反省の心や改善の傾向が見られず、いつも周囲に迷惑をかけている人がいる時には、周囲を守るためにも怒るという行為が必要になります。
しかし、「怒ればいうことを聞く」と思って、自分の気に入らないことがあった時にすぐに怒りの感情をぶつけてくる人と付き合っていくのは、いくら同僚とはいえ、こちらもストレスがたまりますよね。
そこでこの記事では怒りっぽい人の原因と、そんな同僚と円満な人間関係を気づいていく方法をご紹介いたします。
怒りっぽい人の原因とは?
まず怒りっぽい人の原因は、次の2つのどちらかが考えられます。
自己顕示欲が強すぎる
1つ目は自分の存在を周りに認めてもらうために、立場や持っている知識・経歴などをアピールしたくなる『自己顕示欲』が強すぎることです。
これは誰もが生まれ持っている欲求の1つですが、強すぎる人は自分の意見が通らないと「自分を否定された」という感情に陥りやすく、それが怒りの感情となって前面に押し出されてしまうのです。
またこのような人は「常に自分が輪の中心でいたい」という願望があるため、怒ることで「私はなんでも知っているんだぞ」と威嚇して、自分の地位を確立させようとする傾向にもありますね。
精神的に余裕がない
2つ目は精神的に余裕がないことです。
仕事が忙しかったり、家庭で家事の分担ができていなかったりするとイライラしますよね。
こうしたイライラが蓄積されている人は冷静な判断ができなくなり、周囲に8つ当たりしてしまうのです。
もし家庭と職場のどちらでも怒りっぽくなっているのなら、その同僚は心の安まる場所がなくなっているとも考えられますね。
怒りっぽい人との人間関係を続ける方法とは?
私が以前働いていた職場にも怒りっぽい同僚がいたのですが、とにかく接する機会が多いので、次の3つを実践しながら円満な人間関係を気づくように注意していました。
相槌を打って聞き流す
1つ目は相づちを打つことです。
イライラが蓄積されている人の場合、「誰かに話を聞いてほしい」という気持ちがありますので、ただ聞き流すだけでは「話を聞いていない」と思われて怒らせてしまいます。
かといってプライドを損ねたり、考えを曲げたりするような意見を言ってしまうと、怒りをさらに倍増させることになります。
ですから、相手が話している時には口を挟まずに、相づちを打って聞き流すことが大切です。
肯定的な言葉を使う
2つ目は、なるべく肯定的な言葉を使って会話をすることです。
怒りっぽい人は自分に自信がなかったり、周囲からの評価が気になったりするのを隠すために怒っている可能性があります。
そのため否定的な言葉を使うと、まるでその言葉すべてが自分に向けられているように感じさせ、怒らせやすい状況になってしまいます。
たとえば「それはおかしいと思います」を、「そういう考えも勉強になります」と言い換えるように、否定的な言葉を肯定的な言葉に変換して話すことが上手な付き合い方ですよ。
相手の怒りやすいネタを把握して上手に避ける
そして3つ目は、相手の怒る理由やポイントを知っておくことです。
たとえば、私の同僚は好きな歌手が私と同じだったのですが、自己顕示欲が強く、私がその歌手の情報を話すと、「私はコンサートに行けたしあなたより深いファンだからね」といつも怒っていました。
そのため、私は同僚に歌手の話をするのは避け、何気ない雑談から相手が犬好きであることを知った上で、「この前歩いていたらかわいい犬がいましたよ」などと、喜びそうな話題を選んで話していました。
事前に相手が怒るツボや喜ぶ内容を把握しておけば、怒りやすい状況になることを避けられますので、上手に付き合えるようになりますよ。
まとめ
「怒りっぽい人」と一言で言っても、人それぞれで色々な性格や特徴があります。
さらに、怒りやすい原因や理由も人によって異なります。
何気ない会話の中で相手のことを理解し、肯定的な言葉で思いやりを持って接することが、良好な人間関係を続ける秘訣といえるでしょう。