半導体は現代のほとんどの電子機器に搭載されています。
半導体が不足すると家電製品や車などが作れなくなり、流通量が減るため値上がりするとみられています。
Nintendoはニンテンドースイッチの今年度の販売台数をこれまでの計画より150万台少ない数に引き下げた理由を世界的な半導体不足で減産したためと発表しました。
半導体は「産業のコメ」と言われていて私たちの身近にあるものの多くに使われています。
・スマートフォン
・パソコン
・テレビ
・ゲーム機
・エアコン
・車の自動運転 など
上記以外でも通信や鉄道、銀行ATMなどインフラにかかわるところでも多く使われています。
このように半導体チップは私たちの生活に深く関係があり、半導体チップの不足は色々な方面に影響があることがわかります。
すでに「今給湯器が壊れたら交換できない」「欲しい洗濯機が展示品のみで販売してもらえなかった」などの声が聞こえてきているので影響は出始めています。
半導体チップ不足の原因はなに?
半導体チップ不足はコロナ禍が原因とされる声もありますが、その以前から需要が供給を上回っていました。
さらに製造工場の火災やコロナ禍が追い打ちをかける形となりました。
ロックダウンで生産工場が一時生産をストップしたことや、ステイホームの影響で半導体チップの必要とされる場所が変化したことも要因になっています。
世界的な不足となると奪い合い、抱え込みという現象も起きてきます。
特に自動車業界は半導体チップ不足の影響を大きく受けています。
コロナ禍で販売台数がダウンする予測のもと製造を削減したことに加えIT機器の売り上げが大幅に伸びたため、半導体チップの確保が難しくなってしまったのです。
トヨタやメルセデスは半導体チップの不足を理由に生産計画を見直したことを発表しました。
今後電気自動車が主流となっていく中より、複雑な機能を可能にする半導体チップが必要とされる自動車業界では、半導体チップの確保にこれまで以上に力をいれる必要があるでしょう。
半導体チップ不足はいつ解消されるの?
半導体チップの急な増産は難しいです。
それが可能であれば今回のような大幅な不足は起こらないでしょう。
引き続き2022年も半導体チップの不足は続くと予想され、2023年まで続くという見方もあります。
その反面半導体チップの不足を受け急速に増産を進める国もあり、数年後には過剰になるという予想もでてきています。
増えることは良いことのように感じますが、需要と供給のバランスが崩れると適正な価格が保たれなくなるなど弊害が出る可能性もあるため良いことばかりではありません。
そういったリスクの予測はあるものの今後増産傾向なのは間違いないので、大幅な不足は1~2年で解消するでしょう。
不足している間は車の納期が数か月先になる、家電の値段が上がるなどの可能性があるのでそのつもりで購入したほうがよさそうです。
まとめ
半導体チップは「産業のコメ」といわれるだけあり、生活に欠かせないものです。
私たちは普段の生活で半導体チップの存在を意識することはあまりありませんが、米の無い生活が耐えられないように半導体チップの不足は生活の質が下がることにつながります。
あと1~2年は何か不便なことが起こる可能性もありますので動きを見守る必要があるでしょう。
ですが、よほどのことがない限りは供給が増える流れができています。あまり緊急性が高くなければ家電や車の買い替えは様子を見て決めるぐらいにしておいたほうが良いかもしれません。
個人的には我が家の家電が10年以上経て調子が良くないと感じることが増えてきたので、家電への影響が最小限で済むよう祈るばかりです。