12月も終わりが近づき、今年も朝晩が冷え込む季節となりました。
こんな時、使い捨てカイロを肩や腰に貼ったり、ポケットに入れて持ち歩いたりすると、体がぽかぽかと温まって気持ちが良いですよね。
とはいえ、使い終わったら捨てられてゴミが増えてしまうのも悩みどころ。
ところがこの使い終わったカイロって、実は捨てずに再利用することができるのです。
そこで今回は、使い捨てカイロをゴミにしない環境にも優しい再利用術をご紹介いたします。
使い捨てカイロはお風呂の水質を良くする
初めに、使い終わったカイロはお風呂のお湯にそのまま浮かべておくだけで、水質を良くする効果があります。
なぜなら、使い捨てカイロの中には鉄と活性炭が入っており、これをあなたが入浴を終えた後の浴槽に入れることで、垢や皮脂などの汚れやヘドロ・悪臭を分解して水をきれいにするからです。
またカイロの中に入っているのは鉄・活性炭・バーミキュライト・塩類で、有害な物質は何も入っていないということが水質を良くする秘訣となっているのです。
入れる頻度は1週間に1回で良く、この作業を毎週繰り返せば13週間後には、お風呂の底に溜まっている汚れが上から見える程度になり、透明できれいなお湯になるようですよ。
ここまで聞くと、毎週たくさんのカイロを入れれば水がよりきれいになって良いと思っちゃいますよね。
でもそれはNGです。
あくまでも長い時間をかけて汚した環境をゆっくり回復させる仕組みですので、一度にたくさんの量をいれるよりも、バランスを考えながら適量を入れる作業を続ける方が効果的であることも覚えておきましょう。
カイロの大きさはとくに関係なく、種類も貼るタイプ・ポケットに入れて持ち歩くタイプどちらでも良いそうです。
使い捨てカイロを他に再利用できる?
さらに、使用済みの使い捨てカイロはお風呂のお湯に浮かべる以外にも、次の2つの方法で再利用することも可能です。
脱臭(消臭)に使う
1つ目は、冷蔵庫・靴箱・靴などの臭いが気になったら、使い終わったカイロをそのまま入れておく方法です。
前述にも述べたとおり、カイロの中には活性炭が入っており、この活性炭は物質を吸着する性質があるので脱臭剤にも使われています。
ですから、使い捨てカイロもこの性質を利用して嫌な臭いを消すことができるのです。
やり方は冷蔵庫と靴箱の場合は「気になるところへそのまま置く」という方法でかまいませんが、脱臭剤と同じくらいの効果を発揮させたいのであれば、中身を容器などに取り出してから置いておくのが望ましいようですよ。
また、靴の場合は使用済みの冷たい状態のママで入れておくと、活性炭が靴の内側の独特な臭い成分を吸着して消臭してくれます。
ただし、脱臭(消臭)の効果が持続する期間は季節によって異なるため、効果が薄れてきたのを感じたら速やかに取り替えましょう。
家庭菜園やガーデニングに使う
そしてもう1つは、家庭菜園やガーデニングの際に土壌改良材として使う方法です。
カイロに含まれるバーミキュライトは保水性と通気性に優れているので、肥料として土に混ぜると植物が元気に育ちやすい環境を作ってくれます。
それだけでなく、カイロには鉄分も入っているので、土壌の鉄分補給の効果をもたらしているのです。
しかし、使い捨てカイロには塩類も含まれており、塩類と農作物との相性は悪いです。
そのため、使用する前にはコーヒーフィルターを2枚重ねにして、カイロひとつにつき150~200ccの水を注いでろ過して塩類を取り除くように注意しましょう。
まとめ
12月から3月くらいまでの3か月間、冷え性で使い捨てカイロが毎日欠かせないというあなた!
使用済みの使い捨てカイロはお風呂の水をきれいにしたり、脱臭の効果があったりと、日常生活の何気ないところで再利用することができるので、ゴミにしてはもったいないですよ。
SDGsがあちこちで呼びかけられている今、有効活用して環境に優しい快適な生活を送れると良いですね。