「充実した設備で英語やICTなどの専門性が高い教育を受けさせたい。
「なじみやすくて安心感のある人間関係を育んでほしい。」
そんな親心から一度は検討しようと思うのが小学校受験。
しかし、子供にはそれぞれ生まれ持った才能や向き不向きがありますので、親が受験モードになっていたとしても、それだけで準備をスタートするわけにはいかず、子供自身の気持ちを尊重することが大切です。
そこでこの記事では小学校受験に向き不向きの子供の特徴と、対策や準備を始める時期についてご紹介いたします。
小学校受験に向き不向きの子供の特徴は?
初めに、小学校受験に向き不向きの子供の特徴をそれぞれまとめてみましょう。
小学校受験に向いている子供の特徴
まず、「かけっこで一番になりたい」などと普段から口にするような、適度な競争心を持った子供は受験に向いています。
なぜなら、自然に周りの友達の様子を観察しながら目標に向かって頑張ることができるというメリットがあるからです。
それだけでなく、受験には集団行動の様子を観察するという、協調性を見られる内容が含まれることもありますので、周りの友達の様子を観察する能力はそこでも有利になるでしょう。
また、知らない大人にきちんとした言葉で自分の思いを伝えられるか、初対面の友達と共同作業を進められるかなども問われるので、指示を待って行動する素直さがある子供や、礼儀正しく振る舞うことができる子供も、受験に向いているといえるでしょう。
小学校受験に不向きな子供の特徴
一方、スイミングで選手育成コースを目指しているとか、お料理が好きでお母さんのやり方を毎回欠かさず研究しているなど、勉強以外で没頭できることがある子供は受験に向いているとはいえません。
なぜなら、「将来的にその道に進めるかどうか分からない」という親の気持ちだけで受験をさせても、子供にとっては「好きなものを取り上げられた」という嫌な経験にしかならず、
仮に合格したとしても、そんな気持ちで進んだ小学校では楽しく過ごせなくなる可能性もあるからです。
ちなみに、私も幼児期はピアノの練習に毎日熱中していたので、小学校受験はしませんでしたし、勉強に力を入れることもありませんでした。
そのため、今はまったく別の道に進んではいるものの、のびのびと楽しい小学校生活を送ることができ、良い思い出ばかりが残っています。
ですから、今せっかく没頭していることがあるのなら、そのまま続けさせてあげる方が良いと思いますね。
小学校受験の対策は?いつからがいい?
ここまで向いている子供と不向きな子供の特徴を説明しましたが、もしあなたの子供がむいていると感じ、小学校受験をさせようと思うのであれば、対策は幼稚園年少時の11月から行うのが一般的なようです。
具体的に、都内の小学校受験の準備から合否の発表までの流れは次のようになります。
- 行事見学会などに参加して子供に合った学校を選ぶ。
- 年中の11月頃にはおおよその志望校を決める。
- 年長の5月頃から願書の配布。
- 9月に説明会。
- 10月に出願の締め切り。
- 11月から12月初めに入学試験の実施。
- 合否発表
対策としては市販のドリルをこなすのも1つですが、ペーパーテストだけで合否を判断しないのが小学校受験の特徴ですので、折り紙やビーズ細工を親子で一緒に楽しむのがオススメです。
なぜなら、子供同士をグループ分けして、 集団のなかで創作活動をさせてコミュニケーション能力を観察する『行動観察』と呼ばれる試験があるからです。
折り紙なら決まったものを折るだけでなく、丸めても良いですし、ビーズも紐に通す、好きなアニメのキャラクターの形を作るなど、何でもありです。
そして、年中以上になったら本を見ながら作れるもののレパートリーを増やしていくとよいですね。
まとめ
子供の将来のためを思って小学校受験を検討するのが親ですが、一番大切なのは子供自身が「楽しい」と思って毎日を過ごせることです。
「受験はしない」という選択肢も持っておき、子供の意見をきちんと聞いた上で志望校を選びましょう。