中年男性の中には、休日に登山をしてもっと健康的になりたいと、考えている方もけっこういるんじゃないでしょうか。
登山は誰にでもできる比較的簡単な健康法、といったイメージがあるかと思います。
しかし登山は、人によっては健康的であり、人によっては健康リスクを伴うものです。
登山中の死亡の20%は発病によるものだといわれており、登山にはそれ相応の体力的な準備が必要です。
この記事では、安全に登山をするための準備や登山することへのリスクなどを紹介します。
登山が健康に悪いという事実は日頃の運動強度にあった!
登山は中高年の愛好者も多いことから、一般的には健康へのリスクはほとんど無く、比較的安全なイメージがあるようです。
ところが、日頃運動をしていない人がいきなり登山を始めると、突然死のリスクが伴います。
登山をすると心拍数が上がり、高血圧や動脈硬化などがある人は心臓発作のリスクが高くなります。
日頃からある程度強度の高い運動を習慣にしている人なら、その延長として登山は健康に良いものとなるでしょう。
しかし、日頃なにも運動をしていない人が登山をするのは、ジョギングをしたことがない人が、突然ジョギングを始めて、心臓に大きな負担をかけてしまうのと同じことになります。
なので健康リスクを抑え、登山を楽しむためには、日頃からの運動強度が大きなカギとなります。
登山を楽しむためには、どういった運動を、どの程度すればいいのか、きちんと理解して実践していくことが大切です。
それでは次に、安心して登山をするための運動について見ていきましょう。
安心して登山をするには運動強度を高める方法が一番!
登山に有効な運動は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動と筋トレです。
ウォーキングまたはジョギングや筋トレを、日常的に行っていると安心して登山ができるようになります。
なぜ登山には、ウォーキングなどの有酸素運動や、筋トレなどの無酸素運動が必要なのでしょうか。
登山は急こう配を上るために、脚の筋肉の瞬発力が必要になってきます。それを筋トレで鍛えていきます。
そして長い登山道を歩くための、心肺持久力が必要です。それをジョギングやウォーキングなどの、有酸素運動で鍛えます。
ではどの程度のウォーキングと筋トレが、必要なのでしょうか。
ウォーキングをする場合は、単に歩くのではなく、できるだけ速足で歩くようにすると、心肺機能が高められます。
早歩きだと20分(約2㎞)、普通の歩きだと1時間(約5㎞)を週5日行うことを目標とします。
筋トレの場合は、下半身を鍛える目的で、スクワットをするといいでしょう。
スクワットなど、従来の筋トレはあまりしたくないという人は、急な坂道や階段を利用して運動することもできます。
坂道や階段の上り下りを何回も繰り返すと、筋トレと有酸素運動の効果が同時に得られます。
有酸素運動や筋トレを継続していると、その内疲労感が少なくなっているのが実感できます。
以前とくらべて疲労感が少なくなったと感じるまで運動を継続すると、安心して登山もできるようになります。
また運動によって、日常生活での体の動きも向上するので、日常生活もより楽なものになります。
登山を始めようとしている人は、まず自分のできる範囲から筋トレや有酸素運動を行っていきましょう。
最後に
あるアンケート調査では「男性の30代から40代の75%が体力の低下を実感している」という結果報告があります。
アンケートでは40%以上の人が、日常的に運動をしていません。
その理由として「仕事が忙しい」や「継続ができない」があります。
同じ運動をするのでも、その運動自体が自分の楽しみ(趣味)につながると思えば、継続することもさほど難しくなくなってくるでしょう。
登山が趣味の人なら、日頃の有酸素運動や筋トレも楽しみながらできるんじゃないでしょうか。
日頃の運動で、安心で安全な登山を楽しみましょう。